死神に挑む愛と運命の旅
フリッツ・ラングの幻想的な映像美

幸せな恋人たちの前に現れた死神は、青年を連れ去ってしまう。彼女は恋人の命を返してほしいと死神に懇願する。哀れに思った死神は、青年を助ける条件を彼女に出す。それは、消えかかる３つの命のロウソクを１つでも救うこと。恋人の命を救うため、バグダッド、ベネチア、古代中国と時代を超えた旅に向かうが…。監督は後に『メトロポリス』を撮るフリッツ・ラング。初期作ながら幻想的な映像美には既にラングの才能が感じられ、ブニュエルやヒッチコックにも影響を与えたと言われている。

1921年／ドイツ／97分
監督：フリッツ・ラング
出演：ベルンハルト・ゲッケ、リル・ダゴファー、ヴァルター・ヤンセン