上映作品
© 日活
肉体の門
上映スケジュール
2024/5/20(月)〜5/26(日)
[5/20〜24]14:30~16:00
[5/25・26]17:30~19:00
料金
1400円
〈入場者プレゼント〉ポスター柄ポストカードを先着順にてお渡しいたします。
戦後の焼け跡で逞しく生きる娼婦たちを描く。娼婦たちのキャラクターを衣装の色分けで表現するなど、鈴木清順ならではの色彩美学に貫かれている。映画主演デビュー作とは思えない野川由美子の体当たり演技も素晴らしい。
敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。十七歳のマヤが、関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった一人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだ。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、ひとりだけ和服で奥様風の町子と、様々な過去を背負った女たちがあてなき明日のためたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方関東小政の刺青をもつ、おせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた。すさんだ生活をしていても、小政たちもやはり女だ。たくましい男を見て、彼女らの中に愛に、似た感情が湧いて来た。そんな時、町子が小笠原というなじみの客と、結婚を約束して代償なしに身体を与えていることがバレてしまった。怒り狂った小政、マヤらは、地下室に町子を宙吊りにすると、リンチを加えた。途中、新太郎にさえぎられたものの、すさまじいリンチは、マヤの身体に忘れていた女の生理をよみがえらせ、新太郎に強烈にひきつけられていった。一方、進駐軍のペニシリンをもっていた新太郎は小政の口ききでそれを売り、莫大なお金を受けとるが…。
1964年/日本/90分
監督:鈴木清順
出演:宍戸錠、和田浩治、野川由美子、石井富子、松尾嘉代、河西郁子、富永美沙子、玉川伊佐男、チコ・ローランド、江角英明、長弘、野呂圭介、堺美紀子、重盛輝江、八代康二、野村隆、柴田新三、久松洪介、高橋明、平塚仁郎、水川国也、高緒弘志、緒方葉子、横田陽子、北出桂子、中庸子、若葉めぐみ、会田為久、沢井昭夫、根本義幸、藤井昭雄
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