上映作品
提供:ロシア文化フェスティバル
鏡
上映スケジュール
2024/1/8(月)〜2024/1/21(日)
[1/8〜14]12:00~13:50
[1/15〜19]19:20~21:10
[1/20・21]17:30~19:20
料金
1400円
タルコフスキーの自伝的要素の濃い作品である。過去と現在を交差させる中から、<私>の記憶が蘇る。木立に囲まれた祖父の家で髪を洗う母。暮らしに困り宝石を売る母に従いて行ったこと。火事で納屋が燃えた年に家族の許から去っていった父。電話が突然鳴る。母の勤める印刷会社の同僚が誰かの死を知らせてきた。校正ミスで、アタフタした大人たちのことを思い出す。時として校正ミスは、命にもかかわる政治問題を引き起こした。第二次世界大戦、中国の文化大革命、宇宙開発、中ソ国境紛争など、激動の世界情勢も描かれ、心象風景が次第に形づくられてゆく。見た後、いつまでも余韻が残る不思議な魅力に溢れる作品である。ちなみに母のカットに流れるのは、タルコフスキー自らが詠む実父アルセニー・タルコフスキーの詩である。
1975年/ソ連/107分
監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アレクサンドル・ミシャーリン、アンドレイ・タルコフスキー
出演:マルガリータ・テレホワ、イグナート・ダニルツェフ、ラリッサ・タルコフスキー、アッラ・デミードワ
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