INTRODUCTION

祝・原作出版100周年！ゴダール監督作『カルメンという名の女』(83)で鮮烈デビューを飾り脚光を浴びたエロスの化身、マルーシュカ・デートメルス主演。イタリア映画の鬼才マルコ・ベロッキオ監督が斬新に描く狂気の愛欲、衝撃の官能ロマンの傑作が4Kリマスター版で再登場！！

今年で出版100周年を迎え、過去に何度も映画化されたフランスの詩人・小説家、レーモン・ラディゲの原作小説を、イタリア映画界の巨匠であり鬼才のマルコ・ベロッキオ監督が、自由に大胆に翻案して描いた官能ロマンの傑作。ポスト・テロリズムの時代を背景に男と女が狂気の愛に身を投じる姿が描かれ、まばゆい夏の陽光に包まれながら性の奥深さと官能のリアリティを浮き彫りにしていく。主演は、ジャン=リュック・ゴダール監督の『カルメンという名の女』(83)で衝撃的デビューを飾ったマル―シュカ・デートメルス。その大胆な肢体と演技が話題を呼んだ問題作が4Kリマスター版で再登場!!
 

STORY

テロリストに父を殺されたジュリア。父の墓碑に花を供え、その足で法廷に向かった。彼女の婚約者のジャコモはテロ事件に関与し、法廷で審議を受けては長く投獄されているのだ。ある日の法廷で、檻の中に入れられたテロリストの男女が抱き合いはじめ、傍聴席でそれを見ていたジュリアは興奮し、となりに居合わせた若い高校生のアンドレアにしがみつく。アンドレアはジュリアの不思議な魅力に惹かれ、出会ったふたりは激しい恋に堕ち、ジュリアの新生活のために用意された新居で幾度も逢瀬を重ねるのだった…。

1986年／イタリア・フランス／115分
監督：マルコ・ベロッキオ
出演：マル―シュカ・デートメルス、フェデリコ・ピッツァリス、リカルド・デ・トレブルーナ、アニータ・ラウレンツィ、アルベルト・ディ・スタシオ