上映作品
© 日活
風船
上映スケジュール
2023/11/20(月)〜11/26(日)
[11/20〜22]14:20〜16:10
[11/23〜26]16:20〜18:10
料金
1,400円
エゴイスティックな現代の冷たい世界の中、真の幸福は果して何処にあるのだろう。日活自慢の豪華文芸大作。
かつて天才画家と謳われた画壇を捨て、実業界に転じた村上春樹は、今では写真工業会社の社長として大なる地位と確固たる地盤を築いていた。年よりも若く見える妻・房子は、悩みを抱える性質ではなく、かつては質屋通いをして不況の夫を助けた。三十歳にして父の会社の部長をつとめる息子の圭吉は、それが親の七光りと知りながらも利用する思考を持つのは母親譲り。娘の珠子は幼い頃に病んだ小児麻痺のため身体が弱く、部屋に閉じこもって絵を描くことを好んだが、心は常に明るさと誠実さを失わず、父親ゆずりの気性の持主だった。現代人の持つ端的な要素を村上家の人々は持ち、一つの葛藤が、この現実の中を大きく流れていく―。日本画家・山口純峰の告別式で会った山口の令息・都築正隆は、ナイトクラブのマネージャーをしていた。圭吉の愛人・久美子は、戦争で夫に戦死され、困窮してバーで働くうちに圭吉の世話になるようになった。圭吉に尽くす久美子の誠意は、誠実な心の持ち主・珠子に慕われた。一方、常に利用することが信条の正隆は、シャンソン歌手の三木原ミキ子のパトロン目的で、お坊ちゃん育ちの圭吉に接近させた。久美子をわずらわしく思う圭吉は、ミキ子の誘惑に惹かれていく…。
1956年/日本/110分
監督:川島雄三
出演:森雅之、三橋達也、北原三枝、左幸子、芦川いづみ、新珠三千代、二本柳寛、牧眞介、天草四郎、瀬川路三郎、高野由美、田中筆子、福田とよ、坂井美紀子、中山愛子、紅沢葉子、天草四郎、植村進、加藤義昭
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