上映作品
©TMC
村田朋泰特集ー夢の記憶装置 PLUS
上映スケジュール
2023/5/1(月)〜5/14(日)
13:50~15:25
料金
1400円
「僕にとって、映像は記憶装置」
“記憶”をテーマに、CGを用いずにアナログにこだわって作り上げられた、驚異のパペット・ワンダーランド!
NHKプチプチ・アニメ『森のレシオ』やMr.Children「HERO」のMVなどを手がけ、細やかで情感溢れる造形と、奇天烈で、懐かしさと温かさと哀しさが同居する唯一無二の世界観で多くの人々を魅了し続けている映像作家・村田朋泰。
アナログにこだわり、コマ撮りで繊細な動きを表現する制作手法は、映画監督・山下敦弘氏に「変態」と言わしめるほどの徹底ぶり。
本特集上映では、コロナ禍中で企画制作された最新作『春になったら~こぐまのユーゴ物語』をはじめ、“記憶”や“祈り”をテーマに“生と死のあいだの世界”を描いた『松が枝を結び』、Galileo Galilei「サークルゲーム」のMVに使われた『木ノ花ノ咲クヤ森』、
実在した床屋から着想を得て古き良き昭和の世界を背景に一家に起こる不思議な出来事を描いた『家族デッキ』、娘を亡くした傷心のピアニストが体験する夢の旅を描いた初期作品『朱の路』など、20年にわたる創作活動の中から厳選した名作を一挙上映!
日本/95分
プロフィール
1974年東京出身。東京藝術大学修士課程美術研究科デザイン専攻伝達造形修了後、コマ撮りアニメーション制作会社(有)TMCを設立。言葉やセリフを排し、仕草や佇まいによる演出で心情を表現し、光の陰影や雨風の移ろう風景を巧みに織り込み「不在」「喪失」「記憶」「死生観」を題材とした作品を通して日本人のアイデンティティを探る制作をしている。
<代表作>
Mr.Children「HERO」MV
Tani Yuuki「おかえり」MV
NHK プチプチ・アニメ『森のレシオ』
■作品紹介
〈生と死にまつわる記憶の旅〉シリーズ
©TMC
◇1幕『木ノ花ノ咲クヤ森』
過去を紡ごうとするウルフ。過去を消し去ろうとするハンター。
記憶を失った主人公(ウルフ)は過去の痕跡を探しながら、すべてを消し去ろうとする二人のハンターから逃走している。やがて世界の縁にたどりつき、本来の記憶と姿を取り戻す。
本シリーズ(全5幕)の導入部ともなっている冒頭のシーンでは、能面を付けた翁が忘却の縁(ふち)で静かに舞い、諸行の願いを語り継ぐ。
〇シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭2016
〇第10回国際アニメーションフェスティバルANCA
11分/2015年
©TMC
◇2幕『天地』
自然現象と人間感情の習合をコンセプチュアルに映像化。火山、地震、気候変化によって日本列島が生まれる「事のはじまり」。やがて生命が誕生し、人間が生まれることによって“感情”の衝突が起こる。
11分/2016年
©TMC
◇3幕『松が枝を結び』
「現世と黄泉」「双生児」「断層」。対になるモノ同士のぶつかり合いで生まれる巨大な力と、うつろいゆくものへの無常観。震災で引き裂かれた双子。死者となった少女は、現在と過去を行き来しながら記憶を取り戻していく。月と太陽が重なり、過去と現実がつながった時、うさぎ男は少女を導き…。
17分/2017年
〈路〉シリーズ
©TMC
◇『朱の路』
娘を亡くした傷心のピアニスト。彼が体験する夢の旅。暗く長いトンネルを走る列車。悲しみを抱えた男は車内で朱の花を差し出す少女と出会い、短い旅へと向かう。その不思議な旅の終わりに、男は長く暗いトンネルを抜け…。
〇第9回広島国際アニメーションフェスティバル 優秀賞
〇第2回国際アニメーションフェスティバル アニフェス2003トレボン
〇森アートミュージアム企画 Young Video Artists Initiative
13分/2002年
©TMC
◇『白の路』
短い季節の思い出と切ない痛み。Mr.Cildren「HERO」MV作品。
少年と少女が過ごした短い秋の思い出。それは大人になっても忘れることのない記憶と切ない痛み。男は冬の始まりに思い出の地を訪れ、自分が少年だったころの真っ白な道を辿っていく。
15分/2003年
家族デッキ
東京下町のタカタ理容店に住む七福神の“髪様”が起こすイタズラ。
理容店を経営する高田家は、両親と中学生のお姉さん、小学生の弟の4人家族。この床屋に住まう七福神の髪様のいたずらで、高田家の日常にはちょっと不思議な出来事が起こる。
〇第13回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
〇SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010 奨励賞
©TMC
◇『家族デッキVol.1 高田家の春』
桜舞う季節。この理容店に住まう七福神の髪様と、高田一家のある1日のおはなし。
4分/2007年
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◇『家族デッキVol.2 家族旅行』
夕暮れどき、野球が好きなお父さんは今日もビール片手にテレビで野球観戦。すると七福神の髪様が高田家なにかを残していく。くるくるきらきら。
5分 /2007年
最新作〈こぐまのユーゴ物語〉
「つながる、集まる」をテーマに制作された、コロナ禍を体験し、立ち止まり、気づき、向き合う成長物語。
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◇『春になったら~こぐまのユーゴ物語』
家族に見守られながらすくすく育ち、5歳になったユーゴ。2020年、家族の日常はある日突然、非日常に変わってしまいました…。
18分/2022年
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