上映作品
©Adelphia / Les Films Corona / Beta Film 1968
殺しが静かにやって来る
上映スケジュール
2020/11/30(月)〜12/13(日)
[11/30〜12/6]15:30〜17:15
[12/7〜12/13 ]13:40〜15:25
料金
1400円
1898年ユタ州スノーヒル。リーダーのロコ(クラウス・キンスキー)に率いられた賞金稼ぎの無法者集団がいた。彼らは賞金首はおろか無垢の人々をも平気で手にかけ、一顧だにしない冷酷さで人々から恐れられていた。ロコに無抵抗の夫を殺された未 亡人ポーリーン(ヴォネッタ・マギー)はある 男に復讐を依頼する。雪原の彼方から現れた“サイレンス”と呼ばれるその男(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、賞金稼ぎのみをターゲットとし、彼が通り過ぎた後には必ず“死の沈黙”が訪れることからその名を付けられた凄腕の殺し屋だった。
一方、スノーヒルの町はロコとその一団、そして彼らを利用して町を牛耳る悪徳判事ポリカット(ルイジ・ピスティッリ)に支配されていた。ポーリーンの家に招き入れられたサイレンスはロコを挑発し決闘の機会を伺うが、狡猾なロコはなかなか挑発に応じない。 そんな中、サイレンスの凄惨な過去が明らかに なっていく。彼は幼い頃に無法者一味に両親を殺され、自らも声帯を切り裂かれ声を失っていた。そして彼をそんな目に会わせたのが他ならぬポリカットだったのだ!見事ポリカットを倒したサイレンスだったが、ロコの策略に嵌ってしまい…。
「続・荒野の用心棒」「豹/ジャガー」 (68) 等で知られるマカロニウェスタンの巨匠セルジオ・コルブッチ監督の後期代表作にして、すべてが異色ずくめの“凄すぎる”ウェスタン。喋らない主人公、全編を覆い尽くす白銀の世界、黒人のヒロイン、ベッドシーン、マフラーに厚手のコートのガンマンたち、サイレンスの使うモーゼル銃、そしてあまりにも衝撃的なラストなど、観る者の意表を突き続ける伝説のカルト映画。「男と女」の大ヒットで一躍国際スターの地位を得たトランティニャンの演じた役柄の落差にも驚くが、それ以上に宿敵・ロコを演じた怪優クラウス・キンスキーの極悪非道ぶりは彼の悪役キャリアの中でもトップレベルで、ある意味この映画の真の主役は彼と言える。マカロニには欠かせない名匠エンニオ・モリコーネによる格調高い哀愁のスコア、「殺しが静かにやって来る」という邦 題のセンスは今もってしても“ bravo!”の一言。
1968年/イタリア・フランス合作/106分
監督・脚本:セルジオ・コルブッチ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、クラウス・キンスキー、ヴォネッタ・マギー、フランク・ウォルフ、ルイジ・ピスティッリ、マリオ・ブレガ
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